NH
2008年7月号


掲載P92〜93
出版:サロンニューズマガジン社

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掲載データ

JR彦根駅から車で10分弱走った幹線道路沿い。ここに建つKeizoを通りから眺めたなら、それはとてもじゃないがサロンには見えない。でも、中に入ればどうだろう。

雨や雪の日でも濡れることなく傘がさせるように設計されたというエントランスは、直方体の建物から突き出たように伸びたトンネル状。
このトンネルをくぐり、中に入ると一般家庭のリビングルームのような佇まいのウェイティングスペースが目に飛び込んでくる。そして、エントランスの右手には立方体のような物体。
内部はカラー剤などを保管する倉庫としてレセプションで、レセプションは西欧の小さなホテルのそれを思わせる造りになっている。この立方体の箱を左手に見ながら、横をすり抜けるようにして奥に進むとようやくスタイリグスペースがお出迎え。
スタイリングスペースはレセプションの真裏にも設けられていて、どちらもスタイリングチェアが2脚。
そして、この2つのスタイリングスペースに挟まれるようにして、またまた箱状の物体が現れる。
2つ目の箱はシャンプースペースで、エントランスからまっすぐ店の奥に進んだところにある3つ目の箱が化粧室だ。

平成8年にオープンしたKeizoが今のような形に生まれ変わったのは昨年7月のこと。学生時代からこのサロンに通っていたという建築家の武田邦康さんが設計を担当した。

「アットホームなKeizoらしさはそのままに、モダンなデザインに仕上げました」と武田さん。そして、「リニューアル前は外の様子がまったく感じられなかったので、自然を感じられるサロンにとリクエストしました」とKeizo代表の山本敬三さん。この注文により、天井には天窓が設けられ、この天窓から差し込む光が日時計のようにサロン内部を周回。スタイリングチェアから見える窓は席毎に位置と大きさを変え、4脚それぞれに見える風景が異なるようになってる。 

「夕方になると白を基調とした店内に赤い夕日が差し込んで、すごく印象的なんですよ。秋になると窓の外の紅葉も楽しめます」と山本さん。Keizoは移りゆく季節、時と共に表情を変えてゆく。
(文・サロンニューズマガジン編集部)